住宅リフォームに関する減税制度

住宅リフォームに関する減税制度とは、一定の条件を満たして耐震やバリアフリー、省エネ等のリフォームをすることで、所得税控除や固定資産税の減額を受けることができる仕組みです。

所得税に関しては耐震、バリアフリー、省エネの3つが対象になる「投資型減税」と、リフォームローンを利用したバリアフリー、省エネリフォームが対象の「ローン型減税」、返済期間が10年以上のローンを利用したリフォームが対象の「住宅ローン減税」の3つがあります。

それぞれの控除限度額については以下のとおりです。

・投資型減税

 耐震リフォームと省エネリフォームが25万円、太陽光発電が35万円、バリアフリーが20万円。

・ローン型減税

 年間12万円、5年間で60万円まで(消費税5%の場合)

・住宅ローン減税

 年間20万円、10年間で200万円。住民税からの控除額上限は9万5000円(消費税5%の場合)

また住宅の所有者にかかる固定資産税にも優遇措置が設けられています。耐震リフォームでは固定資産税の半分が1年分減額され、バリアフリーと省エネリフォームでは3分の1が減額されます。

その他、贈与税に対する非課税措置として、親族から資金援助を受けリフォームする場合に一定要件を満たすと贈与税が非課税になります。贈与額が500万円まで非課税、また省エネや耐震性のリフォームの場合は1000万円まで非課税になる場合もあります。

SONY DSC

リフォームに関する法律

建築に関する主な法律として建築基準法と消防法があります。建築基準法は敷地や構造、用途や設備等に関する基準を定めた法律であり、持ち主は常にこの法律の規定どおりに建物を維持しなければなりません。もちろんリフォームも例外では無く、耐震、防火、耐火、環境、衛生、安全等、様々な基準に適合するようにリフォームを設計しなければなりません。

特に大規模なリフォームでは要注意です。10㎡以上の増築をする場合は建築確認申請を提出しなければなりません。このことを知らずに増築をしてしまうと違法行為として行政処分が下され、場合によっては撤去命令が出されることもあります。

建築確認申請とは自治体が建築基準法に適合しているかを確認する手続きであり、防火地域や準防火地域の建物を増築する場合や、構造体力として主な部分の半分以上を改築する場合等に申請が必要です。

消防法は火災予防設備に関する法律で、一定規模以上のリフォームでも守らなければなりません。防火管理者を選任し、防災計画を作成したり、建物の規模に比べて階段が少ない場合は非難用のはしごや緩降機等を用意しなければなりません。

ではマンションの場合はどうでしょう。「管理組合と折り合いをつければ問題無いだろう」と考える方が多くいらっしゃいますが、マンションでも区分所有法や消防法等を厳守しなければなりません。区分所有法は共同生活のためのルールであり、共用部分についてのルール、管理組合の制定などが定められています。

93d4e197cfe41d9b-1623034-1

リフォームに関する代表的な資格

・建築士

リフォーム関連の資格といえばまずこちらが代表的です。1級、2級、木造の3種類があり、1級建築士はマンション等の大型の建築物の設計・監理が可能で、2級建築士は述べ床面積が300㎡、階数が3階までの建物に限られ、木造建築士は木造住宅を専門に扱います。

・増改築相談員

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターに登録されたベテラン相談員が持つ資格です。戸建てやマンションの増改築に関する幅広い知識を持ち、安心で安全な住宅リフォームのための相談、予算の計画や、見積り作成等にも対応します。

・マンションリフォームマネージャー

マンションの占有部分のリフォームに特化した資格です。クライアントの要望を実現するための計画立案、管理組合との調整、近隣や施工業者との折衝等を行います。平成4年にスタートした新しい資格です。

・インテリアコーディネーター

社団法人インテリア産業協会が認定する資格です。床や天井、壁や照明、家具やカーテンのデザインや組み合わせを選定する等、室内装飾全般を扱います。

・インテリアプランナー

インテリアコーディネーター的業務にプラスして、設計や施工に関するプランニングも行うことができる資格です。

・キッチンスペシャリスト

キッチン専門の資格で、キッチンに設置されるさまざまな設備機器に関する専門知識を持つことを証明します。

・福祉住環境コーディネーター

医療、介護、建築、福祉用具、福祉行政等に精通したアドバイザーのことで、高齢者、障害者に快適な住環境を提案します。

93d4e197cfe41d9b-1431164-1

リフォームの心構え

リフォームで必要な心構えとして、下記の項目は特に大切ですので、しっかり抑えておきましょう。

・リフォームのきっかけや希望を明確にしておく

「外壁の汚れをとりたい」「キッチンやリビングを広くしたい」等、色々なきっかけがあり、またどんな感じにしたいかという希望が必ずあるものです。後々になって忘れてしまったりしないようにメモをしたり、画像ファイルや雑誌の切抜き等のイメージも大事にしておきましょう。

・契約内容は全て契約書で確認する

業者さんとのやり取りの回数が増えてくると、つい口約束をしてしまうことがありますが、後になって「予定、予定外」、「言った、言わない」等のトラブルに発展しがちです。約款や契約書等の文書をベースとしてプランしておくことです。支払い条件、工期遅延や瑕疵担保期間等は特に大切です。

・仮住いをしっかり確保する

短期のリフォームでは特に、物件を契約せず親戚や兄弟の家に寝泊りするケースが多いですが、工期が長引いたり、プランが途中で変更になったりするとなかなか落ち着かなくなってしまいます。短期間なら週単位で利用できるマンションが便利です。また家財・家具を保管するためにトランクルームを利用することも可能です。

・体力のケアについて

リフォームが完成した後、疲れから長期間寝込んでしまう方がよくいらっしゃいます。リフォーム中はたくさんの職人さんの世話をしたり、近所の迷惑にならないように手配をしたり、荷物の整理、後片付けなどもあり、やはり知らないうちに疲れが溜まってくるものです。それぞれに担当者を決めておいたり、できるだけやりやすいようにプランしておくことが大切です。

pixta_6660157_M

戸建てリフォームの注意点

戸建てリフォームはマンションより自由度が高いというメリットがありますが、工法によっては色々な制限があります。例えば鉄骨のプレハブ工法の場合は間取り変更が比較的しやすいですが、プレハブでもコンクリートの場合や、2x4工法の場合は内外装リフォームはしやすくても間取り変更は難しくなります。

また下記のような法律的制限についても抑えておかなければなりません。

・道路幅員制限

道路との境界線の位置が決められています。接している道路の幅が4m未満の場合、道路との境界線をある程度下げる必要があります。

・防火地域・準防火地域での制限

上記の地域で木造住宅を建てる場合、国土交通大臣が定めた構造に沿わなければなりません。具体的には屋根や窓、外壁等を一定の防火性能を持つものにすることが義務付けられています。

・建築確認申請

建物の過半以上のリフォームをする場合、建築確認申請書を役所に提出しなければなりません。申請後の確認時は、北側斜線制限や道路斜線制限等、色々な制限をクリアしているかチェックを受けます。

中古住宅を購入してリフォームする場合、外観や内装等の見た目だけではなく、構造の老朽化についてもしっかりチェックしておくことが大切です。地盤の固さは十分か、建物の傾きやゆがみは無いか、シロアリや木造部分の腐食が無いか等、ご自身では難しいと感じたらリフォームマネージャー等専門家に依頼するのも方法です。

5

マンションリフォームの注意点

マンションリフォームでは所有者が勝手にリフォームできない部分が戸建て住宅よりも多めですが、マンションだからしやすい部分もたくさんありますので、まずはリフォームできる部分をしっかりチェックすることが大切です。

マンションには個人が自由にリフォームできる専有部分があります。例えば玄関のドアの内側からバルコニーの手前の部分はほとんどが専有部分ですが、マンションによっても違いがあり、管理規約によって細かく制限されているところも少なくありませんのでしっかりチェックしましょう。

専有部分で特に要注意なのが床のリフォームです。カーペットからフローリングに変える場合は防音のために床材の性能をチェックしなければなりません。またフローリングは全面的に禁止しているところもあります。

以下はその他で特に注意しなければならないポイントです。

・間取り

壁式構造の場合等、壁が共用部分になり取り払うことはできません。またラーメン構造のような構造の問題が無ければ変更が可能です。

・水まわり

排水管の長さや勾配の問題等から、水まわりの変更では床下空間にある程度ゆとりがあるかどうかチェックしなければなりません。またキッチン、浴室等は換気扇のダクトの経路にも要注意です。

・機能的リフォーム

断熱リフォームではよく内窓を取り付けますが、外側から見える玄関ドアや外部のサッシは共有部分になり、原則リフォームできません。

3

介護保険の住宅改修の補助

介護保険の被保険者で要介護や要支援認定を受けている方が、下記に含まれる介護保険補助の対象となる住宅改修対象工事を行う場合、介護保険の補助を受けることができます。

・手すりの取付け

廊下やトイレ、浴室や玄関、玄関からの通路等に転倒予防や移動、移乗動作のために設置する場合。付帯する壁や下地補強も含まれます。

・床段差の解消

リビング、廊下、トイレ、浴室、玄関等各室間の段差や、玄関から道路までの段差を解消するための改修。付帯する給排水設備工事も含まれます。

・滑り防止、移動円滑化のための床材変更

畳からフローリングやビニル系床材への変更、浴室の滑りにくい材への変更など。付帯する補強工事も含まれます。

・扉の取替え

開き戸を引き戸や折り戸、アコーディオンカーテン等に取り替える場合や、ドアノブや戸車を設置する場合。付帯する壁又は柱の改修工事も含まれます。(自動ドアは動力部分は含まれません)。

・洋式便器等への便器の取替え

和式から洋式や暖房便座への取替えは含まれますが、洋式から暖房や洗浄機能付への変更は含まれません。

※事前に改修費支給申請書やケアマネージャーによる理由書、見積書等の申請手続きが必要ですのでよくチェックしておきましょう。

もう1つのポイントとして、介護保険を受けていない方が例えば手すりや引き戸に変更する場合、高齢者対策とみなされ助成対象になる場合がありますので、各自治体に確認しておきましょう。

new_thumbnail_other1

二世帯住宅のリフォーム

最近、二世帯リフォームをする方が増えています。親と子世帯が同居することで子育てが楽になることや、仕事に集中できること、経済的に楽になることなど、二世帯リフォームには様々なメリットがあります。また二世帯リフォームにも色々なタイプがありますので、住む人の理想に合わせてデザインすることが大切です。

独立タイプで分けると、同居、半同居、完全独立の3つがあります。

・同居タイプ

居間、キッチン、ダイニング、浴室やトイレ等、すべてを共用にします。コミュニケーションが好きで、家族構成の変化に柔軟に対応できる方向けです。トイレやキッチンなどの水周りを1つにすることでリビングや個室を大きくしやすく、アレンジ次第でプライベートも十分に確保できます。

・半同居タイプ

玄関は1つでリビングやトイレ、キッチンは別々に設けたり、他にも色々なバリエーションが考えられます。世帯間のコミュニケーションが常に確保しやすいため、同居と同じくらい安心感が高いタイプです。

・完全独立タイプ

外観はほぼ一世帯ですが、玄関も別々で、共用部分が無く、内部に行き来できるドアを設けたりするタイプです。長い間離れて暮らしてきた世帯間でも無理無く快適な住まいを実現できます。

二世帯リフォームは節税効果もあり、住宅ローン減税や所得税控除は2017年まで延長されます。相続対策にもなりますので、しっかり見極めてプランしましょう。

IMG_0080

フローリングのリフォームポイント

「掃除が楽」「こぼしても染みたりしない」「家具の配置をアレンジしやすい」「独特の落ち着き感がある」「ワクワクするようなユニークなデザインができる」等、フローリングリフォームには様々な魅力があります。

フローリングといえば木目のある素材を使用するのが一般的ですが、よりやわらかく耐水性に優れたクッションフロアや、畳とほぼ同じ感覚を味わえる畳フロアもあります。また子供さんやペットがいるご家庭では衝撃に強い素材やアンモニアのダメージに強い素材がお勧めです。

また床材選びでまず大切なのが遮音性です。マンションでは特に騒音問題が起こりやすいため、規約をチェックし、実際に音を確かめるなどしながら最適なものを選ぶことが大切です。

デザインのポイントとしては、フローリング材の色で室内イメージががらりと変わりますので、まず色を基準として床材を選びましょう。薄めの色は開放感が高くて清潔なイメージがしますし、濃い色は高級感、重厚感を高めます。リビングは濃い色にしてゆったりとした雰囲気を出し、子供部屋や階上の部屋は明るい色にしたり、一階と二階で別々の色を出してメリハリをつけたり、色々アイディアを凝らすと楽しいものです。

また費用は床材の他に施工方法によっても変わります。最も高いのが床材を剥がしてから貼り替える方法で、6畳間の場合で12万円~15万円くらいが相場です。またマンションの場合は下地に直接貼り付ける方法になりますので半分程度で済みます。

new_thumbnail_interior

収納リフォームのポイント

収納リフォームでは量をたくさんしまえることも大切ですが、取出しと片付けがスムーズにいくことはもっと大切です。できるだけ部屋ごとに収納を設けるために、それぞれの部屋に何をしまうのかをメモなどに記録したり、しまうものに合った収納の高さや奥行きを決めたり、出し入れの頻度が多いものはすぐに手が届くように順番を決める等、予め設計してからリフォームをスタートさせましょう。

日頃ほとんど使用しないものをしまう収納場所としてお勧めなのが、和室やキッチン、洗面所などに設置する床下収納です。2階用のものもありますし、個室の床下にも設置できます。和室には大事な骨董品などをしまう畳一畳分のスペースや、洗面所には洗剤等のボトル類用に、キッチンにはパントリー用の床下収納を設けるのもお勧めです。

またマンションの場合は一戸建てよりリフォームできる場所が少ないですが、探してみると意外なデッドスペースが見つかるかもしれません。例えば玄関から廊下が長く続いている場合は、間仕切り壁を利用した壁厚収納ができます。奥行きが薄いため中のものがすぐにわかり、本棚や保存食品、掃除用具など色々なものがしまえます。

壁を利用した収納といえば、可動間仕切り家具はその奥の手とも言われる便利な設備です。壁のかわりに家具で部屋と部屋を仕切ることができます。

収納リフォームが完成したら、できるだけきれいに保つように心がけることが大切です。使ったものは必ず戻すように日々習慣をつけましょう。

new_thumbnail_other